メディ・あさお217号(2019年12月25日発行)
台風19号被害の現状は 川崎市市民ミュージアム
10月12日の台風19号で大きな被害を受け、現在も休館中の川崎市市民ミュージアム(中原区等々力)。被害と復旧の現状はどうなっているのか、12月5日に川崎市から発表がありました。
全国でも珍しい漫画や映画などメディア関連の資料、麻生区を含めた市の歴史と文化を知ることのできる資料など約26万点を収蔵していた同館。報道資料や市の市民文化局によると、このうち、約3万1000点は被害を受けませんでしたが、約22万9000点が水没。細山の香林寺の敷地内にあった細山郷土資料館(2015年閉館)などからミュージアムに寄贈された多くの郷土資料も水没したと見られています。
現在、独立行政法人国立文化財機構、東京大学史料編纂所など多くの団体から支援を受けながらレスキュー作業が続いていますが、12月4日時点で搬出できたのは1740点と漫画89箱にとどまっています。美術品など優先度の高いものから搬出しているため、中には考古資料や民俗資料など、まったく手つかずの分野のものも。
建物自体も被害を受けており、職員の一部は隣接するとどろきアリーナに仮事務所を設けて事務作業を行っている状態。収蔵品を乾かすための仮設ユニットハウスや、古文書や漫画の原画といった紙の収蔵品のカビ繁殖を防ぐための冷凍コンテナの設置も行われていますが、そもそもの収蔵品の数が膨大すぎて被害の全貌すらよく分かっていないのが現状です。
市民文化局では年度内を一定のめどとして、収蔵品のレスキューを行っていきたい考えです。
(2019年12月25日号掲載)
「メディ・あさお」とは
川崎市麻生区で月1回発行している地域情報紙です。
タブロイド版全8ページ、発行部数は約7万部。
麻生区内(岡上をのぞく)の各家庭に手配りでお届けています。
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