メディ・あさお215号(2019年10月25日発行)
「五色八重咲散椿」への学び深める 千代ケ丘小学校
9月19日、千代ケ丘小学校の6年生約40人が「総合的な学習の時間」の授業で、同校に生育する「五色八重咲散椿」について学びました。
この椿は一本の木に3月下旬ごろ、さまざまな色の花をつけ、花びらが一枚ずつ散るという、想定樹齢250年の名木。金程向原土地区画整理で伐採対象だったところを、同校グラウンドに面した高台に移植したものです。その活動の中心となり、現在も地域の緑地保全団体「森もりクラブ」代表として保存作業に携わる海野芳彦さんが講師を務めました。
授業は質疑応答形式で進められ、椿の由来では、加藤清正が朝鮮から持ち帰り、京都地蔵院に献木された「豊臣秀吉遺愛の樹」から株分けされたという海野さんの仮説を紹介。保存活動の話からは、全国的な問題である里山の荒廃にまで言及しました。児童の一人は「『関わり』は英語で『リレー』という話が印象的でした」と話し、椿をはじめ身の回りの自然環境が、人と人の関わりによって良好に保たれてきたことについて、理解を深めていました。
(2019年10月25日号掲載)
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