川崎市麻生区の地域情報紙「メディ・あさお」です
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メディ・あさお215号(2019年10月25日発行)

【あさおヒューマン】デザイナー・鈴木絢子さん

先月29日に開催された、百合丘ふるさとまつり(記事参照)。今回が2回目となったこのイベントの企画、運営などで中心的な役割を果たしたのが、百合丘の雑貨屋haru+(はるプラス)の鈴木絢子さんです。
大阪府に生まれ育った鈴木さんに転機が訪れたのは高校生の時。PTAの活動をしていた母親の泉さんを手伝ってイベントのチラシを作ったところ、その出来映えが評判になったのです。本人いわく「もともと美術を仕事にしようという気はなかったんですが、周りにおだてられて、その気になって」、デザイナーを志すようになりました。
ちょうどそのころ、父親は都内に単身赴任しており、鈴木さんの高校卒業とともに一家は合流して麻生区へ。デザインの専門学校を出て、大阪の友人が立ち上げた会社や東京の編集プロダクションなどで働いていたころ、泉さんが、常連として通っていた百合丘の食堂を引き継ぐことになりました。
「母はもともとクラフト作家でしたから、食堂をやるというのは意外でした」
現在のharu+の前身となるこの食堂を、やがて、鈴木さんも手伝うように。
当初は「スタンプラリーとかやってみたいなと思っても、誰にどう話せばいいのかも分からなかった」という鈴木さんですが、折よく、加入している商店会で「活性化のために何かアイデアはないか」という話が持ち上がります。スタンプラリーを提案したところ「それは面白いね」と受け入れられ、とんとん拍子で実現にこぎ着けました。
こうして、商店会とのつながりが生まれ、さまざまなイベントにつながっていったのです。鈴木さんは企画や運営はもちろん、スキルを活かしてチラシやポスターの作成などで活躍しています。
ふるさとまつりは、鈴木さんが「前からやりたかったんです」という「地域のお祭り」。「本当は『夏まつり』にしたかった」そうですが、行政の認可などを得るのに時間がかかってしまい、9月にずれ込んだというのは、今だからいえる裏話です。
「フェスとかマルシェをやりたい訳じゃないんですよ。『お祭り』をやりたいんです」と話す鈴木さん。その心は、そのイベントを通じて人と人がつながり、それが地域の活性化につながっていくような、そういうイベントにしたいということ。「まつり自体が楽しいのももちろん大事ですが、それだけが目的ではなく、そこから何か新しい地域のつながりが生まれてほしいんです」。だから、「参加したお店どうしが仲良くなってくれたのがうれしい」のだとか。
11月からはharu+の経営を泉さんから受け継ぐことになっており、どのようにして店を「地域のつながりを生み出す場所」にしていくか、今から思案中の鈴木さん。ふるさとまつりも「毎年のイベントとして定着させていきたい」と抱負を語ってくれました。

(2019年10月25日号掲載)

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川崎市麻生区で月1回発行している地域情報紙です。
タブロイド版全8ページ、発行部数は約7万部。
麻生区内(岡上をのぞく)の各家庭に手配りでお届けています。

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