川崎市麻生区の地域情報紙「メディ・あさお」です
地元の情報をきめ細やかにお伝えします

メディ・あさお210号(2019年5月25日発行)

【あさおライブラリ24】農家が作った「俳人会社」!? スーパー「ゆりストア」

 「『皆様のゆりストア』は別名俳人会社と云われております。湖舟(社長)はじめ(中略)常連の他数名居り社内でもひと句会催せるほどでございます。ですからお客様方との親交をと申して始めましたのが『さざなみ誌』でございます」〈「くらしの窓」287号【1975(昭和50)年10月5日発行】より〉

百合ケ丘駅前に本店を構えるスーパーマーケット「ゆりストア」。その成り立ちは、駅の誘致運動に端を発します。駅を作るには人口を増やす必要があり、地主が土地を日本住宅公団に譲渡することで、百合ケ丘団地建設につながりました。協力地主に提供された駅前の商業地区に、1960年に誕生したのが同店です。運動を先導した初代社長の笠原博さんを含め多くの役員は農家の人で、当時、登戸〜町田間にスーパーはなく、同店が取り入れたセルフサービス方式や産地直送システムは時代の最先端でした。
「スーパーは元商家の経営が多い中、素人の農家が挑戦したというのがすごいですよね」と現社長の森谷重義さん。「戦前に買った山の木で炭を作り、戦後の物資不足の中で販売したりと、商売的なセンスがありました」と博さんの息子で現会長の笠原勝利さん。
ところでこの地域は、明治時代から俳句の会が開かれるほど愛好家が多い地区。湖舟の俳号を持つ博さんが会を主宰し同店に運営窓口を設け、64年に発行したのが「さざなみ」で、「くらしの窓」にも投句が並ぶ、ユニークな広告が連載されました。運営はやがて同店を離れましたが、今も人気を誇る産直品、山形・庄内産の牛肉やアスパラガスは俳句を通じた交流で取引が生まれたそう。そして同誌は55年間、一度も休まず毎月発行され、現在661号を数えます。現代表の山室樹声さんは四代目。「湖舟さんから『絶やさないでほしい』との遺言を受けて頑張っています。会員の高齢化が課題。若い人にもっと加わってもらえれば」と話しています。

【「くらしの窓」とは】
新聞販売店・赤本新聞舗(現・あかもと本舗)創業者の赤本良造が、1955年に購読者サービスの新聞折込として創刊。高度経済成長期の地域の変貌ぶりなど、全国版の新聞では紹介しきれない情報を読者に伝え、地域情報紙のさきがけとなりました。
その後、関連会社のくらしの窓新聞社(現・メディスタくらしの窓新聞社)に引き継がれ、2011年まで56年間、1397号を発行。本紙「メディ・あさお」は「くらしの窓 麻生区版」として2001年10月に創刊されました。現在の社長・赤本昌応は3代目にあたります。

(2019年5月25日号掲載)

「メディ・あさお」とは

川崎市麻生区で月1回発行している地域情報紙です。
タブロイド版全8ページ、発行部数は約7万部。
麻生区内全域(岡上をのぞく)の各家庭に手配りでお届けています。

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