メディ・あさお206号(2019年1月25日発行)
【温泉&温浴施設2019】東丹沢七沢温泉郷・飯山温泉郷の「猪鍋」
2019年は亥年。だからという訳ではありませんが、この季節に厚木の温泉を訪れたら味わいたいのは、何といっても丹沢名物の猪鍋です。
イノシシの肉は、平野部に近い麻生区ではまずお目にかかれない、山間部ならではの食材。冬は特にジューシーで柔らかく、食べると体が温まります。低カロリー、低脂肪で栄養価が高くコラーゲンもたっぷりと、「美肌の湯」である七沢・飯山の温泉とセットで楽しみたいところです!
各旅館とも自家製の味噌と地元野菜を使い、それぞれの「よそでは出せない味」でお待ちしています。
現在、神奈川県西部ではイノシシの生息域が拡大して農作物に被害が出るなど、対策が急務とされています。猪鍋の消費が増えれば対策も進む、かもしれませんね(?)。
◆ 猪鍋の別名「牡丹鍋」について
猪鍋は、地方によっては「牡丹鍋」とも呼ばれます。実際、猪鍋といえば肉をボタンの花のように盛りつけることでも知られていますよね。けれど、「なぜイノシシ=ボタン?」というと、これが意外とややこしい……。
「猪鍋」と書いて「ししなべ」と読むように、イノシシは「シシ」とも読みます。「シシ」といえばライオン(獅子)ですが、昔の日本人にとって「獅子」といえば、ライオンをモデルに中国で生まれた伝説上の動物「唐獅子」でした。
唐獅子は怖いものなしの猛獣ですが、ただ一つ、体の中に寄生してついには獅子自身を死なせてしまう毒虫(獅子身中の虫)だけが弱点。しかしこの毒虫はボタンの花が弱点で、唐獅子はボタンの花を食べたり花の露を飲んで毒虫を殺すといいます。
こうした唐獅子の設定から「獅子と牡丹」は取り合わせのよいものとされ、獅子=シシ=猪の鍋を「牡丹鍋」と呼ぶようになった、のだそうです。現代の日本人が「パンダ」といえば「笹!」、「サル」といえば「バナナ!」と連想するように、昔の日本人は「シシ」といえば「ボタン!」と連想するのが普通だったのですね。
(2019年1月25日号掲載)
「メディ・あさお」とは
川崎市麻生区で月1回発行している地域情報紙です。
タブロイド版全8ページ、発行部数は約7万部。
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