川崎市麻生区の地域情報紙「メディ・あさお」です
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メディ・あさお203号(2018年10月25日発行)

【あさおヒューマン】虹ケ丘おやじの会会長・佐々木昭男さん

虹ケ丘公園と周辺の道路の手入れを行っている、「虹ケ丘おやじの会」。ことし結成20年目を迎え、環境省の平成30年度地域環境美化功績者(団体)に選ばれました。「2006年に国土交通大臣賞を受けて以来、国からの表彰は2度目。みんなこれを励みに頑張れます」と語るのは、第4代会長の佐々木昭男さんです。
1947(昭和22)年、島根県で生まれ育った佐々木さん。高校卒業後、上京してコンピュータの学校に入り、1967(昭和42)年に電機メーカーに就職してコンピュータの保守・補修作業の担当になりました。
「私が就職してすぐのころから真空管からトランジスタのものに変わっていきました」というのですから、まさに日本のコンピュータ黎明期。企業や官公庁、銀行などでの保守作業を15年、それから営業に転じて病院や競輪場などのシステム導入に関わるなど、日本の最先端電子技術とともにビジネスキャリアを歩んできました。
そんな佐々木さんが虹ケ丘に引っ越してきたのは30年ほど前。「当時は東急のバス営業所もなく、1丁目なんか空き地だらけでよくゴルフの練習をしていました」と当時を振り返る佐々木さんは、引っ越してきて1年ほどで自治会の役員を務めるなど、地域での活動にも積極的に関わってきました。
転機となったのは1998年、虹ケ丘小学校の校舎の一部を利用して虹ケ丘コミュニティルームが開設されたこと。運営を手伝っていた佐々木さんを始めとする男性たちが集まって「これから俺たち、定年になったらどうしようか」という話になったのです。そして翌1999年、「家でゴロゴロ過ごすのもなんだし、ここを第二の故郷にして、自分たちで住み良い街にしよう」と結成されたのが「虹ケ丘おやじの会」でした。
当時、虹ケ丘公園の周辺は木々が生い茂り、周囲の道路から公園の中を見ることも難しいような状況でした。そこで「子どもたちが安全な公園にしよう」と草木の手入れをし、季節を感じてもらおうと花壇を整備し、先日のように台風で木が倒れたり枝が折れたりしたらそれを片付け……。
「公園の見通しがよくなったことで子どもたちにとって安全なだけでなく、ゴミも少なくなりました。自分から拾ってくれる人も増えてきたように思う」と佐々木さん。今では自治会の夏祭りや神社のお祭り、小学校での餅つき大会など、地域の活動の手伝いを頼まれる、虹ケ丘になくてはならない存在になりました。
とはいえ、20年。メンバーも高齢化し、現在の会員17人の平均年齢は74歳になりました。50年近く趣味でジョギングを続けている佐々木さんは「力ある限りは地域のために働きたい、そのためには自分が健康でなくちゃ」と元気いっぱいですが、若い世代の人にも地域の活動に興味を持ってもらいたいな、という思いも切実なのです。

(2018年10月25日号掲載)

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