メディ・あさお198号(2018年5月25日発行)
【あさおヒューマン】麻生区長・多田貴栄さん
この4月に麻生区の区長に着任した多田貴栄さんは、「生まれも育ちも川崎区で、市の職員としても本庁勤務が長かった」ために、麻生区での勤務は今回が初めてなんだとか。「まだ区内をくまなく回れてはいないんですが」としつつも「麻生区は緑がすごく綺麗で活き活きしていますね。自然が多く残って、そこに区民の暮らしがマッチしていると思います」と、印象を語ります。
呼吸器が弱く、「光化学スモッグ注意報が出るよりも早く咳が出る」ような子どもだったという多田さん。行政が民間企業などと協力して公害問題を改善していく姿を見て、「公害対策のように、長い時間をかけて改善していくような仕事をしたい」と行政に興味を持ち、高校卒業後に川崎市役所に就職。当時はまだ男女雇用機会均等法の成立前で、「女性が長く働くことのできる職場が限られていた」ことも、市職員への道を進む理由になりました。
最初の勤務地となったのは中原区の市立井田病院。「医療保険請求事務の仕事だったんですが、当時は毎月10日がレセプトの締め日だったので、勤務初日から残業でした。驚きましたが、今ではいい思い出ですね」。
4年ほどで本庁勤務となり、病院事業部、保健所、環境局などの部署を渡り歩きます。「今から16年くらい前に、緑の部署にいたときは、緑化計画を立てるために麻生区に何度か訪れました。当時はまだ万福寺のあたりもこんなに開発は進んでいませんでした」。昨年、高津区の副区長となり「北部に来たなあと思っていた」そうですが、1年でさらに北の麻生区へと赴任することになりました。
「区役所はミニ市役所とでも言いますか、行政が区民と直に接する最前線だと思っています」と語る多田さん。地域包括ケアシステムなど「地域の中での支えあいを丁寧に支援し、安心・安全を区民の方に感じていただけるようにしたい」と抱負を語ってくれました。
16年前とは異なり、川崎市アートセンターや昭和音楽大学など、「芸術・文化のまち」としての整備が進んだ麻生区。多田さんも、ゴールデンウィークのアルテリッカしんゆりの公演をいくつか楽しんだそうです。「『芸術・文化のまち』というのは他の区にはない地域資源。業務の中で芸術や文化に触れることは今まであまりなかったので、私自身も自分で見て触れて、その魅力を発信していきたいと思っています」。
また、「若いころは食いしん坊で同僚や先輩たちとお金を積み立てて食事に行ったりしていました」といい、中でもスイーツは大好き。麻生区ならあの店、この店が有名どころですよと情報提供すると、「それはいいことを聞きました。ぜひ行ってみたいですねえ」と目を輝かせていました。
(2018年5月25日発行)
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川崎市麻生区で月1回発行している地域情報紙です。
タブロイド版全8ページ、発行部数は約7万部。
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