川崎市麻生区の地域情報紙「メディ・あさお」です
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メディ・あさお194号(2018年1月25日発行)

【あさおヒューマン】麻生区町会連合会会長・角山雅計さん

初詣、どんど焼き、成人式等、地域とのつながりを改めて感じる年の初め。町会・自治会を代表する角山さんにお話を伺いました。
昨年11月に自治会等地縁による団体功労者として、総務大臣表彰を受けられた角山さんが、地域で活動を始めたのは30年ほど前のこと。
機械工学科から建設会社に就職し、港北ニュータウン内にあった研究所勤務を機に、虹ケ丘に転居。団地の一角にバスの営業所を作る説明会等、職業的興味もあって参加しているうちに、虹ケ丘団地2丁目自治会役員に誘われたのです。
王禅寺で自治会役員をされていた上司の「やっておいたほうがいい。会社だけの人間になるな」という言葉に後押しされて役員を受け、ほどなく会長となって25年。これまでさまざまな活動をされてきました。
おとなが集える場所をと、虹ケ丘小学校にコミュニティールームを立ち上げたときは「燃えていた」という角山さん。市に陳情し、委員会の傍聴に40人も参加するなどした結果、公園掃除をしたあとお昼ご飯とビールで楽しい時間が過ごせるような場所が作れました。
15年行っている虹ケ丘公園での桜祭りでは、防災倉庫から機材を持ち寄って楽しみます。
「どこに何があるか、どんな人がいるか、皆が分かることは、災害への備えになる」という角山さん。仕事で行った阪神淡路大震災の調査で被災状況を目の当たりにし、「備えなければ」という思いを強くされたのだといいます。買って安心してしまいがちな防災用の機材は、平時に使い慣れておくことが大切。年1回の調整を兼ねて発電機を使ったり、テントを張ることに皆が慣れることが備えになる。義務的な訓練ではなく、「楽しいことをミックスするのがいいんですよ」と熱く語る角山さんです。
いろいろな意見があるのは承知の上。浅草で生まれ育ち、「周りの人と仲良くしないと生きられないと思ってきた」からこそ「誰かがやらなければいけないなら」と旗振り役を引き受ける潔さが感じられました。
力強いリーダーといった印象の角山さんですが、料理がお得意という意外な一面も。子どもの頃、卵1個を使った甘い自分だけの卵焼きが食べたい一心で、見よう見まねで作ったことが始まりだとか。寺家ふるさと村で講師を務めていたとき、教え子の女子大生から「化学の授業みたい」と言われたことも良い思い出になっているようでした。 目下の大きな関心事は、横浜市営地下鉄の新百合ケ丘への延伸。職業上の知識があるだけに、先を見据えたまちづくりを考えてしまうのです。
「高齢化し、若い人はいても短いサイクルで入れ替わっていく」中、自治会活動をどう次の世代へ渡していくのかも大きな課題です。「立ち上げのときの熱意を全部は無理でも少しでも共有していければ」とやはり熱く語る角山さんでした。

(2018年1月25日号掲載)

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川崎市麻生区で月1回発行している地域情報紙です。
タブロイド版全8ページ、発行部数は約7万部。
麻生区内全域(岡上をのぞく)の各家庭に手配りでお届けています。

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