メディ・あさお192号(2017年11月25日発行)
【あさおライブラリ10】家族愛が詰まった唯一無二の店「ルーアンダック」
「白い馬が店の前で眼を細めている。その上幌馬車も置かれていてウェスタンムードたっぷり。こんな店が柿生にあって料理は鴨ときているから嬉しい」〈「くらしの窓」334号/1977(昭和52)年4月5日発行より〉
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柿生駅徒歩5分、世田谷町田線から側道を上がった場所に、西部劇のセットを彷彿させる店が1970〜80年代に営業していました。区内のスタント会社「タカハシレーシング」代表取締役・高橋勝大さんの敬愛する義父・高澤栄助さんが、定年退職後に開いた鴨料理店『ルーアンダック』(のちに『クレージーホース』へ改名)です。
白馬は『怪傑ライオン丸』など数々のTV番組やCMに出演したムーン号。幌馬車は『風雲ライオン丸』で使われたものを、番組制作に関わった縁で高橋さんが譲り受けました。ガラス越しにムーン号を眺められる店内のインテリアも高橋さんの私物、高澤さんのテンガロンハットに至っては手作りで、看板メニューの鉄板焼は高橋さんの奥様による特製タレが人気の秘密だったそう。
娘夫婦の惜しみない愛を受け、高澤さんが健康な限り続けられた店は、未だに営業の問合せがあるそうです。
【「くらしの窓」とは】
新聞販売店・赤本新聞舗(現・あかもと本舗)創業者の赤本良造が、1955年に購読者サービスの新聞折込として創刊。高度経済成長期の地域の変貌ぶりなど、全国版の新聞では紹介しきれない情報を読者に伝え、地域情報紙のさきがけとなりました。
その後、関連会社のくらしの窓新聞社(現・メディスタくらしの窓新聞社)に引き継がれ、2011年まで56年間、1397号を発行。本紙「メディ・あさお」は「くらしの窓 麻生区版」として2001年10月に創刊されました。現在の社長・赤本昌応は三代目にあたります。
(2017年11月25日号掲載)
「メディ・あさお」とは
川崎市麻生区で月1回発行している地域情報紙です。
タブロイド版全8ページ、発行部数は約7万部。
麻生区内全域(岡上をのぞく)の各家庭に手配りでお届けています。
お問い合わせ先
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【会社名】株式会社メディスタくらしの窓新聞社
【所在地】〒215-0026川崎市麻生区古沢191
※小田急線新百合ケ丘駅より徒歩10分。「麻生郵便局」の斜め向かい、朝日新聞販売店の2階です※
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