メディ・あさお191号(2017年10月25日発行)
開校当時の学校生活 柿生中学校創立70周年
終戦直後の1947年に新制中学として開校し、ことし創立70周年を迎えた柿生中学校。10月21日に同校で開催の記念式典を前に、開校直後の様子について卒業生にうかがいました。
1期生の高瀬武治さんは旧制の国民学校高等科を経て入学。「新制中学へ入る、入らないは選べたので、家庭の事情で行かなかった人、途中でやめていった人も多かった。誰でも当たり前のように中学に行ける時代じゃなかった」。「親には『働くのが嫌でない人になれ』と育てられました。同期のほとんどが卒業後に進学することなく就職したと思います」とは2期生の青戸暹司郎さん。3期生の尾作友明さんが一番覚えているのは、校地造成のための勤労奉仕だそう。「もっこを担いで泥を運ぶ作業を一年以上続けました。柿生全体の若い人が交代で山を削り、トロッコで運び出していました」。
当時は制服も部活動もなく、みなさん口をそろえるのは「楽しい記憶はない。働くのに一生懸命だった」。ちなみに当時の校歌や、新校舎落成記念の歌には次のような歌詞が見られます。
祖国再起の重責を
小さき肩に担つゝ
我等は起たん
混沌の世にさまよえる
祖国再起をはからんと
清き心の若人が
柿生ケ丘に集い寄る
これが開校10年後の1957年に制定された現校歌では次のように変化します。
わが丘に
希望かがやき
学びやの
明るき窓に
つどいて
日本の高度経済成長の軌跡は、中学校の歴史にもくっきりと刻まれていました。
(2017年10月25日号掲載)
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