川崎市麻生区の地域情報紙「メディ・あさお」です
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メディ・あさお199号(2018年6月25日発行)

【あさおライブラリ15】甲子園初出場初優勝で 盛り上がった地元・柿生

「桐蔭学園のパレードは八時二十分ごろ地元柿生、上麻生に来る予定だったが、それが七時過ぎに繰り上がったため、地元民で、観ることができない人も出た。そのため同校では、二十日あらためて柿生駅前で、地元民の応援に対する感謝をこめて、再度市民の前に勇姿を見せた」〈「くらしの窓」197号/1971(昭和46)年9月1日発行より〉

創部6年目にして第53回全国高等学校野球選手権大会に初出場・初優勝、前年の東海大相模に次いで2年連続神奈川県代表の全国制覇という記録を残したのが桐蔭学園です。横浜市の私立高校の「地元」として、なぜ柿生は盛り上がりを見せたのでしょうか?
「駅前から学園行きのバスが出ているというのもありますが、現在ある区内の高校は当時一切なく、周辺で野球部のある高校が桐蔭だけだったからでは?」とは、在校生として野球部の応援委員を務めた安藤亨さん。「炎天下の学ラン姿での応援は低温やけどをするほどで、所属するラグビーの部活よりキツかった」そう。
「優勝に興奮して、思わず学校まで花束を渡しに行ったところ、祝賀会場まで入れてくれてうれしかったですね」と話すのは「くらしの窓」記事中写真の提供者である駅前の「ファミリーカメラ」店長・増井敦子さん。当時バス停があった、現在の駅南口のコンビニエンスストアの区画にはアーケードがあり、その一角で精肉店を営んでいた方が学校帰りの生徒たちに、コロッケをほおばりながら将棋を教えていたこともあったそうです。
当時の野球部部長で、のちに学園の理事長を務めた榊原滋さんは「私どもが甲子園に行っている間に、生徒との関わりの深い町田、市ケ尾、長津田、そして柿生の商店街から寄付をいただき、そのお礼に回りました」。野球部の健闘は、都県や市の境を超えて地域を一体化させるほど、人々の感動を呼んだのでした。

【「くらしの窓」とは】
新聞販売店・赤本新聞舗(現・あかもと本舗)創業者の赤本良造が、1955年に購読者サービスの新聞折込として創刊。高度経済成長期の地域の変貌ぶりなど、全国版の新聞では紹介しきれない情報を読者に伝え、地域情報紙のさきがけとなりました。
その後、関連会社のくらしの窓新聞社(現・メディスタくらしの窓新聞社)に引き継がれ、2011年まで56年間、1397号を発行。本紙「メディ・あさお」は「くらしの窓 麻生区版」として2001年10月に創刊されました。現在の社長・赤本昌応は三代目にあたります。

(2018年6月25日号掲載)

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