「メディ・あさお」掲載記事

【あさおライブラリ11】30年ぶりに復活、地域つなげる日本一の「万福寺人参」

「全国農林作物品評会(中略)の出品数は二、九二九点にのぼり、入賞者は九〇二名そのうち農林大臣賞は二四名で、稲田地区では左記の三氏が栄ある農林大臣賞を獲得している」〈「くらしの窓」20号/1956(昭和31)年12月15日発行より〉

現在の多摩区北部から柿生までを稲田地区と呼び、記事ではニンジン・ゴボウで万福寺、サツマイモで細山の若手農業者の受賞を紹介しています。ニンジンは「万福寺鮮紅大長人参(通称万福寺人参)」で、品種改良により1953年に誕生。1b近くもある長い根に強い甘みと香りが特徴で、1954年から5年連続で日本一に輝き、全国に名を知られました。しかし農地の減少により1970年頃に消滅。その後、種の再発見を機に「万福寺人参友の会」が2000年に設立され、栽培経験者、家庭菜園愛好者、金程小学校などの近隣各校が普及を目的に栽培に取り組んでいます。近年は若手農業者も加わり、「会を通じてできた地域のつながりが何よりの宝」とは古沢で「いのうえのうえん」を経営する井上広基さん。
ちなみに万福寺の十二神社の「宇気母智大神(うけもちのおおかみ)」は食物の神様で、この人参を抱えています。
(2017年12月25日号掲載)

【「くらしの窓」とは】
新聞販売店・赤本新聞舗(現・あかもと本舗)創業者の赤本良造が、1955年に購読者サービスの新聞折込として創刊。高度経済成長期の地域の変貌ぶりなど、全国版の新聞では紹介しきれない情報を読者に伝え、地域情報紙のさきがけとなりました。その後、関連会社のくらしの窓新聞社(現・メディスタくらしの窓新聞社)に引き継がれ、2011年まで56年間、1397号を発行。本紙「メディ・あさお」は「くらしの窓 麻生区版」として2001年10月に創刊されました。現在の社長・赤本昌応は三代目にあたります。



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