「メディ・あさお」掲載記事

【特集】年越しは地元のお寺&神社へ
3.【連載】わくわくタウンウォーク・第73回武州稲毛七福神めぐり

1988年から始まった「武州稲毛七福神めぐり」は、お正月にふさわしい縁起物として親しまれています。毎年1月1日〜3日、麻生・多摩区に点在する6つの寺院にまつられた七福神が御開帳。参拝客は専用色紙(1枚700円・各寺で販売)を購入し、各寺をめぐって朱印(各100円)を押してもらえます(午前9時〜午後4時受付)。催しに先立ち、来年の福を願って寺院を訪れました。

○中国風衣装の福禄寿と五重塔の布袋様
小田急線・百合ケ丘駅の北口を出て、歩道橋を渡り住宅街へ。急坂を上り下りし北へ進むと、潮音寺(麻生区高石2─21─1)に到着です。入口では愛らしい六地蔵が出迎えてくれました。こちらの寺院は、江戸時代初期に地頭の加賀美氏が息子・潮音の死を悼んで建立したと伝えられています。本堂にまつられる福禄寿は珍しい中国風の装いです。
さらに坂を上り下りして、布袋様のいる香林寺(麻生区細山3─9─1)へ向かいます。1525年に禅寺として開山し、境内には禅宗様式の五重塔がそびえたちます。春分の日には「五重塔まつり」を開催。ご本尊の釈迦如来像の御開帳や五重塔上からの守護札の散華、大道芸などが行われ、大勢の参拝客でにぎわいます。

○恵比寿様の観音寺、弁財天・寿老人が鎮座する盛源寺
続いて向かうのは、恵比寿様が鎮座する観音寺(多摩区生田7─17─8)。小田急線の電車を眺めつつ線路に沿って進みます。ちょっと疲れたな……という人は百合ケ丘駅に戻って、電車で生田駅に向かうのもいいでしょう。 しばらく歩くと、生田駅が見えてきました。駅からほど近い観音寺は旧津久井街道に面しており、大日如来をご本尊としています。黄色に塗られた本堂の壁や唐草模様の灯篭が印象的です。
お参りしたら、生田駅改札前を通って南へ進みます。長沢浄水場近くにある盛源寺(多摩区長沢1─29─6)は1573年に開基。こちらでは2柱の福神様を参拝でき、弁財天は池に囲まれた堂に、寿老人は鹿の像が見守る堂にまつられています。

○重成ゆかりの寺の大黒天、安立寺の毘沙門天
東へ進み、生田緑地をぐるりと囲むように歩きます。枡形城址のふもとにある広福寺(多摩区枡形6─7─1)は、源頼朝の重臣であり、この地の領主を務めた稲毛三郎重成にゆかりの深い古刹。寺地は重成の館跡と伝えられ、本堂には木造の重成像と大黒天が鎮座しています。ご本尊である木造の聖観世音菩薩は桃山時代の作と伝えられています。
七福神めぐりの最後を飾るのは、毘沙門天をまつる安立寺(多摩区東生田1─27─1)。こちらも稲毛氏と関わりがあり、重成が所有していた帝釈天がまつられています。

ゴールは小田急線・向ケ丘遊園駅。約10キロに及ぶ武州稲毛七福神めぐりはこれで終了です。長距離かつ、途中アップダウンの激しいルートもあるので、数日に分けて参拝するのもおすすめです。
今回ご紹介した他にも、中原区七福神や調布七福神、原町田七福神と近隣のエリアで七福神めぐりを楽しむことができます。新しい年の幕開けに出かけてみてはいかがでしょう。

(2017年12月25日号掲載)



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