「メディ・あさお」掲載記事

【あさおヒューマン】認定NPO法人あさお市民活動サポートセンター理事長・植木昌昭さん

定年後には地域で楽しく過ごしたい。麻生市民交流館やまゆりを運営する「あさお市民活動サポートセンター」理事長の植木さんのお話には、そのヒントがちりばめられていました。
東京で生まれ育ち「酒とつまみのうまい」仙台と新潟勤務を経て、40歳を過ぎて定住先に選んだ新百合ケ丘。「妻が気に入ったんです。妻がハッピーなら全てOKですから」と笑う植木さん。でも、地域では奥様とは別行動。「夫婦は重なり過ぎないほうがいい」とは含蓄のあるお言葉でした。
そんな植木さんの地域デビューのきっかけは、大手電機メーカーを早期退職する直前に先輩がくれたアドバイスでした。それは、地域の情報紙に目を通すことと、へそくりを持っておくこと。
たまたま見つけた「定年退職者セミナー」に参加したことから仲間ができ、その流れで「やまゆり」に立ち上げから関わることになり「ラッキーだった」と振り返る植木さん。「食わず嫌いは嫌」と思っていたら、人脈も趣味も自然に広がっていったのでした。
「仲間に恵まれて」一緒に楽しく遊んでいるうちに、遊んでいるだけでは物足りなくなり「地域のために何かやらない?」となっていったのだとか。最初から「地域に貢献しよう」などと力を入れないこと、「楽しいことが一番。ストレスに感じたらやめる」と最初から決めていることが、長続きのコツのようでした。
やりたいことがたくさんあるという植木さんが、目下の一番の課題と考えているのは、昭和音大に隣接する芝生公園「新ゆりアートパークス」を守る活動。高齢化で10年続いた活動がなくなってしまうのはもったいないと、新たな担い手を募集しています。 こうした「やってほしいこと」と「やりたい人」を結びつける「ボランティアバンク」のような仕組みを作りたい、と目を輝かせる植木さん。現役時代「夢売り人」と言われていたというのも、納得です。人に会うのが大好きで区民記者として取材活動で培った力も、ネットワーク作りに役立っているようでした。
第2の定年を75歳と考えているという植木さんは、現在72歳。80歳のご自身のイメージは「いいおじいさん」。市民館で「男の料理教室」を仲間と立ち上げ、100以上のレパートリーがある料理で、今もお孫さんたちを喜ばせている「イクジイ」ぶりがパワーアップした感じでしょうか。
「こうありたい」自分を明確にイメージしてこられた印象ですが、同時に「人生なすがまま」と繰り返す植木さん。自然の怖さを学生時代にヨット部で体感したこと、そして大震災後の三陸を訪れ、変わってしまった街と静かに広がっている海を見た影響も少なからずあるようでした。
「流れに任せる人生」で「今の自分が一番好き」「若いころに戻りたいとは思わない」ときっぱり言える植木さんの人生に、悔いは見当たらないようです。
(2017年8月25日号掲載)



お問い合わせ

弊社へのお問い合わせなどございましたら、こちらからお送りください