川崎市麻生区の地域情報紙「メディ・あさお」です
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メディ・あさお186号(2017年5月25日発行)

【あさおヒューマン】麻生警察署長・田中正博さん

神奈川県警の捜査一課長といえば、刑事もののドラマのイメージがすぐに浮かびます。強面の刑事がずらっと並んだ捜査会議の正面に座る、えらい人……。「ドラマと現実は違いますから」と笑う田中署長の眼光は、やはりひと味違う鋭いものでした。
オウム真理教事件で一躍有名になった山梨県上九一色村(現・甲府市)出身。中学の時のバレーボール部では「小さいからダメ」。高校では「帰宅部」と、特に目立つ存在ではなかったとか。両親の勧めもあって受けた「山梨県警には落ちて」神奈川県警に就職。「地域でいろいろな人と出会って、接するのが好き」だったのに、29歳の頃、機動捜査隊勤務となり、以来刑事畑を歩んでこられました。
オウム事件の時は、弁護士一家失踪事件の捜査本部がおかれた磯子署からサティアンに派遣されたことも。麻生署の刑事課長を務めた時は、五月台で発生した現金輸送車襲撃事件の解決に尽力しました。さまざまな経験を積んだ後、「県警の看板」捜査一課へ。管理官として、厳しいマスコミ対策も経験されました。記者たちとはバトルもありましたが「一課のマー君」と親しまれた面もあったのだとか。
捜査一課長まで務めた警察人生のモットーは「忍耐です。堪え忍ぶこと」と、きっぱり。肉体的にも精神的にきつい職場で、つぶれてしまう人もいる中、田中さんのメンタルの強さは折り紙付きです。2002年の県警不祥事を受けて苦情処理に追われても、検死官となって500体もの遺体と対面しても「最初から平気だった」という、その強さはどこから?
「私は、駄馬ですから。テクテク歩いていくだけです」という言葉が印象的でした。
定年まであと3年というところで、久しぶりの麻生署勤務。町並みは変わっても「心豊かで自主防犯意識が高い人が多くて、助けられている」印象は変わらないとのこと。家族の介護などがある奥様を町田のご自宅に残し、4月からは千代ケ丘の庭付きの官舎で結婚以来初めての1人暮らしをされています。
「食事や掃除はなんとかなるんですが、草むしりが大変で……」
休みの日は、とにかく草むしりです、と苦笑い。コツコツ型の田中さんには、それも苦にならないことでしょう。
一見平和な麻生区では、振り込め詐欺が多発中。
「留守電設定にして、相手を確認してから出てほしい」「区のセーフティーメールに登録してほしい」「高額の現金引き出しには小切手がお勧め。手数料はかかりますが、10日以内に本人確認をしないと現金化できないので」などなど、熱心に話される田中さん。
「顔が怖いとか、とっつきにくいと言われる」鋭いまなざしで、安全・安心のまちをリードしていってくれることでしょう。

(2017年5月25日発行)

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川崎市麻生区で月1回発行している地域情報紙です。
タブロイド版全8ページ、発行部数は約7万部。
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