「メディ・あさお」掲載記事

【あさおライブラリ4】宇宙の魅力を全ての人へ… 思いを込めた天体観測室

 「細山の箕輪敏行氏宅で(中略)流星の写真観測が行われる。(中略)観測希望者には二〇センチ反射望遠鏡と東京天文台の流星写真儀が開放されるはずで、箕輪氏は一般からの観測参加を希望している」〈「くらしの窓」15号/1956(昭和31)年7月27日発行号より〉

細山の自宅敷地内に『箕輪天体観測所』を設け、市内で教員を務める傍ら、天文の魅力普及に努めた故・箕輪敏行さん(1918〜2014年)。川崎天文同好会の創立や、前回紹介した西生田小学校の気象観測も功績の一つです。同じく細山にある川崎授産学園の天体観測室は、その思いを今も引き継いでいます。
障害者の社会参加を推進する同園に土地を寄贈した箕輪さんは、障害者にも宇宙に目を向けてほしい、との思いで天体ドームと望遠鏡も寄贈。国際障害者年の1981年に開園した同園では、地域交流の一環として川崎天文同好会との共催による天体観望会を現在まで138回開催、のべ15994人が参加しました。同園は老朽化で建て替えが検討されていますが、石井和明学園長は「観測室を残し、遺志を末代までつなげるのが使命」と話しています。
(2017年1月25日号掲載)

【「くらしの窓」とは】 新聞販売店・赤本新聞舗(現・あかもと本舗)創業者の赤本良造が、1955年に購読者サービスの新聞折込として創刊。高度経済成長期の地域の変貌ぶりなど、全国版の新聞では紹介しきれない情報を読者に伝え、地域情報紙のさきがけとなりました。その後、関連会社のくらしの窓新聞社(現・メディスタくらしの窓新聞社)に引き継がれ、2011年まで56年間、1397号を発行。本紙「メディ・あさお」は「くらしの窓 麻生区版」として2001年10月に創刊されました。現在の社長・赤本昌応は三代目にあたります。



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