川崎市麻生区の地域情報紙「メディ・あさお」です
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メディ・あさお181号(2016年12月25日発行)

【あさおヒューマン】プロレスリングHEAT—UP代表・プロレスラー 田村和宏さん

小さな体に熱い心。話題のプロレスラー、田村和宏さんを、栗平の道場に訪ねました。
小学生のときは野球、中学ではハンドボール部に所属していたものの、特にスポーツができるわけでもないし、成績がいいわけでもなく「普通」。ただ、とにかくプロレスが好きだった田村少年。
「小学生のころ、テレビで見て夢中になりました。馳浩さんとか、血だるまになっても諦めず外国人レスラーに向かっていく姿勢がすごいと思って」。
中学生になって両国国技館で見た試合も忘れられないと夢中になって語る田村さん。
高校での進路志望先も、もちろんプロレス関係。しかし身長180センチ以上は必要な中、160センチの田村さんは書類で当然のように落とされます。プロレスの団体職員でも、と手紙を書きまくったものの、よい反応はなく、あきらめて情報処理の道へ進むことに。
生田の実家近くに住み、会社は新百合ケ丘。定時に終わるので、6時前には家でテレビを見る暮らし。せめて運動でも……と登戸の格闘技ジムに通い始めたことで、プロレス愛が再燃したのでした。
デビューを果たした田村さんは、3年前、独立を決意。その原動力となったのは「プロレスのイメージを変えたい」そして「プロレスというツールを使って、社会貢献をしたい」という熱い思いでした。
1つ上のダウン症の姉が、小学生のころ「いじられて」いるのを見たときの違和感。子どもたちに、夢中になるものや目標があれば「いじめ」は起きないのでは?障害者は守られるだけの存在じゃない。できることがあると実感し、収入を得る喜びを感じてもらうためにも、障害者雇用の役に立ちたい。
そんな思いから「HEAT─UP」を設立。
プロレスの可能性を再確認したのは10月末の、とどろきアリーナでのイベント成功体験。業者を入れると2時間かかるといわれた準備を、障害のある人たちと一緒に1時間半でできたことは大きな自信になりました。
「社会貢献」は障害者雇用にとどまりません。地元産の野菜をアピールする企画とコラボすることも。野菜が目的で来場した人がプロレスも見てくれる。プロレスを見ようと思ってくる人が野菜も手にしてくれる。そんなWin─Winな企画は、まちづくりの役にも立つのです。
「ネガティブなイメージをもたれがちなプロレス」へのハードルを下げることで、今のプロレスが「かっこいい体の人が技を競う芸術的なものに変わって」いることを実感してもらいたい。そんな田村さんのプロレス愛に、新百合ケ丘大会で触れてみたくなりました。

新百合ケ丘大会〈終了〉
『プロレスMARCHE』※川崎市物産マーケットとプロレスのコラボ
▼1月19日午後6時30分開始/新百合21ホール/料金=最前列6000円(当日500円増)ほか・高校生以下・障がい手帳のある人自由席無料/問い合わせ=電話080─7019─0201

(2016年12月25日発行)

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タブロイド版全8ページ、発行部数は約7万部。
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