「メディ・あさお」掲載記事

【あさおライブラリ3】伝統受け継ぎ70年 農家の危機を救った西生田小の気象観測

「田畑や山にかこまれた西生田小学校は(中略)小さな学校だ。だがどこへ行つても大いばりで自慢できるものがある。それは児童たちが行つている気象観測で、これが権威あるものとして全国的に認められているからだ…」〈「くらしの窓」13号1956(昭和31)年5月27日発行号より〉

1947年7月、終戦間もない西生田小学校で、気象委員会の児童による気象観測がスタートしました。最初の機器は竹筒の中に入れた温度計一本のみでしたが、風向計、百葉箱などを手作り。その実績が認められ、1950年には農林省から観測を委託され、さらに現在の横浜地方気象台の観測所となり、1980年まで気象情報を発信し続けました。1953年5月には冷害・晩霜の予報を近隣の農家に伝えトマト、キュウリなどの苗を救い、感謝されたこともあったそうです。
2000年の新校舎改築に伴い雨量計、日照計、日射計、風向風力計、地中温度計などの各センサーを設置し、データはコンピューター管理に。しかし自然科学委員会の児童による毎朝の百葉箱での観測や、校内のソメイヨシノの開花予想コンクールは今も受け継がれ、70周年を迎えようとしています。
(2016年12月25日号掲載)

【「くらしの窓」とは】
新聞販売店・赤本新聞舗(現・あかもと本舗)創業者の赤本良造が、1955年に購読者サービスの新聞折込として創刊。高度経済成長期の地域の変貌ぶりなど、全国版の新聞では紹介しきれない情報を読者に伝え、地域情報紙のさきがけとなりました。その後、関連会社のくらしの窓新聞社(現・メディスタくらしの窓新聞社)に引き継がれ、2011年まで56年間、1397号を発行。本紙「メディ・あさお」は「くらしの窓 麻生区版」として2001年10月に創刊されました。現在の社長・赤本昌応は三代目にあたります。



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