「メディ・あさお」掲載記事

【新連載・あさおライブラリ1】田植えと稲刈りの時期だけの託児所

「今年も農繁期保育所が六月六日から一ヵ月の間いつせいにひらかれ、多忙に追われる農家から喜ばれている。稲田地区は細山の香林寺、高石の潮音寺、岡上の東光院、片平公民館、早野の八幡社の五ヵ所で…」〈「くらしの窓」1690(昭和35)年7月1日発行号より〉

農作業が忙しい時期に乳児や幼児を預かる「農繁期託児所(保育所)」。かつて農村だった麻生区一帯にも、お寺を中心に設けられました。1956年の「くらしの窓」には、柿生中学校の女子生徒が毎日交代で保育実習を兼ねて協力したという記事も見られます。上の記事中の写真の「香林寺保育所」は1930年に「細山農繁期託児所」として開設。地元住民をはじめ、近隣の学校からも先生や生徒による手伝いがあったそうです。
1960年前後から都市化の波が急速に訪れ、一帯の農地は次々と住宅地に。同所も1965年に閉所し、翌年「香林寺(現在はこうりんじ)幼稚園」として生まれ変わりました。「託児所時代を含め、親子三代通ったというご家庭も多いです。これからも地域の方との結びつきを大切にしていきたい」と同園理事長で香林寺住職の岡本量寿さん。

【「くらしの窓」とは】
新聞販売店・赤本新聞舗(現・あかもと本舗)創業者の赤本良造が、1955年に購読者サービスの新聞折込として創刊。高度経済成長期の地域の変貌ぶりなど、全国版の新聞では紹介しきれない情報を読者に伝え、地域情報紙のさきがけとなりました。その後、関連会社のくらしの窓新聞社(現・メディスタくらしの窓新聞社)に引き継がれ、2011年まで56年間、1397号を発行。本紙「メディ・あさお」は「くらしの窓 麻生区版」として2001年10月に創刊されました。現在の社長・赤本昌応は三代目にあたります。(2016年10月25日号掲載)



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