川崎市麻生区の地域情報紙「メディ・あさお」です
地元の情報をきめ細やかにお伝えします

メディ・あさお176号(2016年7月25日発行)

【特集】仮面ライダーのいた街・麻生
2.元オーナー親子が語る「細山スタジオ」の思い出


書籍やネットでは「地元の2人の農家がオーナーだった」と書かれている「東映生田スタジオ」こと細山スタジオ。オーナーの1人だった土方(※1)工作さんと、息子さんで『仮面ライダー』撮影時にちょうど小学生だった進一さんにお話を聞くことができました。

●土方工作さん
細山スタジオは私と箕輪正治さんという方がオーナーでした。もともとは私が映画会社の大映とつながりのある人から「スタジオを建てないか」と話を持ちかけられて、箕輪さんと相談して作ったんです。第1スタジオが私の、第2スタジオが箕輪さんの畑だったんですよ(※2)。 東映と賃貸契約を結んだのは1971年の1月です。最初は2ケ月の契約でした。本やネットでも紹介されているように、最初は何もない場所でした。水道も通じていないし、冬は炭火で暖をとるような場所だったんです。私と箕輪さんで、撮影用のカメラを吊るすための渡り台を作ったり、屋根の修理をしたりもしました。『仮面ライダー』のショッカーの本部のセットは、箕輪さんのスタジオの方に作られていましたね。昔はよみうりランドのプールの水を多摩美のほうの水路に流していたんですが、大雨のときなど水路があふれて、スタジオが水びたしになったことも2回くらいありましたよ。

● 土方進一さん
『仮面ライダー』の撮影が始まったのは私が小学2年生のときです。この辺りでは、トランポリンを使ったりして、いろんな場所でロケを行っていましたよ。『仮面ライダー』を細山で撮影していることは、同級生たちもみんな知っていたとは思うけれど、そんなに話題になったことはありません。私も「うちのスタジオで撮影してるよ」なんて言いませんでしたしね。『仮面ライダー』シリーズ以外では、『好き! すき!! 魔女先生』(1971年)なんか、一部土方家で撮影した場面もあるんですよ。
東映さんがスタジオを借りていたのは8年ほど。その後のC・A・Lさんの方が、使用していた時期は長いんです。いろんな人が出入りしていましたね。歌手の和田アキ子さんは細山スタジオの撮影で現在のご主人と知り合ったんですよ。
※編集部註1:「土」は土の右上に点 ※編集部註2:東映時代、第1スタジオ(土方さんのスタジオ)は「第2ステージ」、第2スタジオ(箕輪さんのスタジオ)は「第1ステージ」と、番号を逆に呼ばれていました。またC・A・L時代は「Aスタジオ」「Bスタジオ」と呼ばれていたようです。

(2016年7月25日発行)

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川崎市麻生区で月1回発行している地域情報紙です。
タブロイド版全8ページ、発行部数は約7万部。
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